その電話占い師、本当に本物の占い師ですか?

占い師に対して疑問を抱く女性

「最近ついてないなぁ…」
「私の運命の相手って本当にいるのかな?」
「今の仕事、自分に合っているのかわからないな。すごく不安になってきた…そうだ。占ってもらおう」
従来から何かあるたびに頼りにされてきた占い。
その中でも電話占いというジャンルの占いは“その場で対応してくれるからすぐに結果を聞ける”、“文章にすることが苦手だから便利”といった様々な理由で多くの人に利用され続けています。

しかしその電話占いで行われた鑑定、本当に全て当たっていたことはありますか?
「細かいことはあまり合ってなかったけど、合っていることもあったからやっぱり本物だと思う」
「電話占いで言われたラッキーアイテムを身につけていたら本当に運気が上がった気がする!」
そう思っている方。実はマインドコントロールをされているのかもしれません。

もしかしたらその当たっていたと思っている占いをしてくれた電話越しの相手は、プロの鑑定士でなくバイトで雇われている一般人という可能性も0ではないのです。

採用基準は実力ではない?

『電話占い アルバイト』でネット検索をすればわかるかと思いますが、電話占いにはプロの占い師だけではなく、業界未経験の占い師になりたい素人でも採用をしているサイトが存在します。
また、実際に面接を受けた女性のブログを拝見したところ、実力だけでは何社も落とされたと綴っており、実力よりも別の要素が電話占いのバイトでは重視されていることが判明しました。

実力よりキャラ重視の採用面接

電話占い師の採用面接

では、電話占い師の採用基準とは何なのかというと、それはずばりその人の持っている“キャラクター性”です。
驚きですよね。だってキャラが成り立っていれば実力がなくても採用されてしまうのですから(笑)
もちろん全ての会社がキャラ重視でバイトを雇っているという訳ではありませんが、やはり多くの会社では“いかにプロの占い師っぽく振る舞えるか”が重視されているように感じます。
また、その他にも“どれだけ長い時間勤務ができるか”といった、まるでブラック企業のような判断基準もあるようです。

なぜ実力だけではダメなのか?キャラよりも実力がある人を優先して雇うべきではないのか?と大抵の人が考えるのではないかと思います。
ではここでなぜキャラを重視して採用する会社が多いのかを解説致します。

なぜキャラを重視するのか?

まず、極端な例を挙げるとすれば“中途半端に当たっている占いよりも、ハズレているけど自信満々に話す人の方が客の信頼度が高い”ということです。

本当に不思議な力を持っていて未来がわかる占い師や、何かが視える占い師はこの世にほんの一握りしか存在しません。
そのため、大半の鑑定士は勘の鋭い人・数をこなしてパターンを掴んでいる人・プロっぽく振る舞うことが上手な人で成り立っています。

この状況で本物の実力を持つプロだけを雇っていたら人員不足ですからね(笑)
ある程度フェイクを雇わなければ会社も成り立たないんじゃないかと思います。

また、会社がまわらないという理由だけではなく、実は利用者の求めるニーズも関係していることもわかりました。

求められているのは結果よりも相談相手

占いを利用する方の8割以上は“不安や悩んでいることがあるから誰かに助言してもらいたい”、“自分の考えを肯定して欲しい”、“現状をどう変えたらいいかわからない”といった悩みを抱えた人です。
ですので表面上求められているのは“結果”ですが、裏を読めば“助言をしてくれる相談相手”が求められていることがわかります。
そう考えると、確かにプロの占い師でなくても成り立ってしまう気がしますね(笑)

電話面接

電話占いでは、やはり多くの会社で電話面接があり「会話力」が試されるようです。
例えば「結果がすごく的確だったとしても自分の話を遮って淡々と直したほうが良い点ばかり話す人と、自分の話を最後まで聞いてくれて肯定しながらアドバイスをしてくれる人、どちらに占って欲しいですか?」と問われた時、大抵の人は後者の占い師を選ぶのではないでしょうか。

プロの鑑定士は最後まで聞かなくてもオーラで結果やダメなところが視えます。
しかし、相談をしたくて電話をかけたのに、淡々と話も聞いて貰えずダメ出しをされたところで心の中に溜まっているモヤモヤは晴れませんよね。

逆に時間が経てば経つほど「時間とお金を返して欲しい!」「絶対インチキだった!」と不満も生まれてくる可能性があります。
相談をされる人は基本的にどうしたらいいのか自分の中で大半結果が出ており、そこを肯定して背中を押して欲しいといった方ばかりですからね(笑)

ですので電話面接では“しっかりと話を聞いて受け答えができるのか”“占い師としてキャラを崩すことなく続けていけるのか”などが判断基準となっていると考えられます。

電話占い師を目指している方へ

電話占い師になるためのヒント

電話占いではいかに“聞き上手であるか”、“占い師っぽいキャラで助言ができるか”が重要となっています。
うんうんと話を最後まで聞いて肯定する。時々ダメ出し的なアドバイスをすれば尚占い師っぽくて良し。ってところですかね。

先程も言ったとおり、全ての会社が素人ばかりを雇っている訳ではなく、もちろん本物の占い師を多く揃えているところも中には存在します。
ですがそんな電話占い会社であっても、やはり実力が低い素人鑑定士は必ず在籍しているものです。
誰しもが”初めて”を経験するわけですから、下積み中を過ごすのであれば電話占いの世界は最適とも言えますね。

これから電話占い師を目指すのであれば、最低限の占学を身につけるとともに、自身の個性を活かしたキャラクター作りも肝となってきそうです。