犯罪心理学でも活用される技法

電話占い師だけではなく、一般的な占い師・霊能者・カウンセラーなども実践している心理テクニックのひとつである”コールドリーディング”
名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
凄腕の営業マンや捜査をする警察官、時には水商売で働くホステスなんかもこの能力を身につけている人がいます。

犯罪捜査でも利用されるコールドリーディング

まずは「コールドリーディングってなに??」という人のために簡単にその内容を解説したいと思います。

コールドリーディングとは

コールドリーディングとは、相手に対して事前情報が全くない状態で、相手が発した何気ない言葉・細やかな仕草・立ち振る舞い・身につけているもの・目の動きや発汗具合・呼吸の速さなど、相手の状態をつぶさに読み解いて相手の心理状態を把握し、更にそれを誘導する技術のことを言います。

相手の情報を事前に集めることで心理誘導していく技術は「ホットリーディング」と呼ばれており、コールドリーディングとは対をなします。
しかしながらコールドリーディングとホットリーディングを組み合わせて心理誘導していく術者も多いですので、反対行動でありながら無関係なものでもありません。

コールドリーディングに必要なスキルは”話術””観察力”です。
どちらか一方が欠けてしまえばコールドリーディングは修得できません。
また話術と観察力に併せて、膨大な経験と度胸がその技術を向上させていくことになります。
コールドリーディングは勉強して練習すれば身に付けることができるテクニックではありますが、そのためには個人が持った向き不向きも関係してくるようです。

類まれなトークスキルを必要とするコールドリーディングは、努力して身に付ける技術以前に嘘をつくことを躊躇しない・支配的な面を持っている・演技が上手い、といった元々の性格的な要素もある程度必要になってくるようです。
言葉の説得力や相手に安心感を与える口調、絶対的な信頼を得られる態度も身につける必要があります。

コールドリーディングは占いだけではなく様々なシーンで活用されていますが、ここでは主に占いの場で利用される場合をみていきたいと思います。

占い現場での活用事例

電話占い業で応用されるコールドリーディング

まずは話術によって相手の情報を引き出していきます。
それから一般的な人物なら高確率で当てはまるであろうことを質問形式で投げかけます。

例えば「あなたは社交的な一面もありますが、一人でいる時に時々孤独を感じませんか?」などです。
またパターンとして是とも非とも、どっちにも解釈もしくは誘導できるような質問をすることもあります。

例えば「今あなたの心の底には暗い靄の様なものが見えますが、何か不安を抱えていませんか?」などです。
それから相手の反応をしっかりと観察し、更に質問を続けてより詳しい情報を聞き出していきます。

また仮に「何か不安を抱えていませんか?」の質問に対して「いいえ」の答えが帰ってきた場合でも、
「あなた自身は気がついていないかもしれないけれど、心の奥深いところでは不安を抱えているのですよ」と返答します。
こういった会話で少しずつ相手の信頼を獲得していき、最終的には術者の思い描いた方向へ思考を誘導していくのです。

コールドリーディングは占いではない

揺るぎない前提として、コールドリーディングは”心理テクニック”のひとつではありますが決して”占い”ではありません。
話術によって誘導されているだけですので、”すごく当たる占い師”に見えても、そもそもその占い師は占いすらしていません。
電話”占い”の場において、コールドリーディングのみで鑑定をしている占い師は、もはや占い師ではなく詐欺師です。

しかし悲しいことに電話占い師の大半が、この詐欺師にあたります。
(私が以前働いていた電話占い会社の状態と個人的に行った調査の体感では80%近くがニセモノです。)

ホンモノの占い師であればコールドリーディングを使う必要はありません。
ただ視えたものをそのまま言えばいいだけですから。
回りくどい言い方や誘導尋問のような質問を繰り返されたら、このコールドリーディングを使っているとみて間違いないでしょう。